AIは株価を予想しているの?過去のチャート予測で失敗した私が今やっていること
「AI株システムということは、AIが明日の株価を予想しているの?」
このブログの名前だけを見ると、そう思うかもしれません。
でも現在のシステムは、将来価格を予言するAIモデルではありません。
30秒で結論
現在のAI株システムでは、AIは主に、
- コード作成の支援
- テスト
- 監査
- 記録整理
に使っています。
実際の売買判定は、人が採用した明示的な4条件を、確定済みの5分足データへ適用するルールベース処理です。
AIが独自に戦略を考案したとも、AIが将来価格を保証するとも扱いません。
私自身、以前は「予想する仕組み」を使っていた
FXをしていた頃には、現在のチャートと似た過去の形を探し、その後の値動きから未来を予想するタイプのシステムも使ったことがあります。
当時の私の実感では、その予想は大体外れました。ただし、これは私個人の経験であり、チャート分析やテクニカル分析全体の有効性を否定する根拠ではありません。
もちろん、この個人的な経験だけで「チャートパターン分析は使えない」と一般化することはできません。ただ、私自身にとっては「過去と似た形だから、今回も同じように動くはず」と考えることへの警戒につながっています。
今のAI株システムでは、ここを変えています。
「似たチャートだから上がりそう」と予想するのではなく、事前に固定した条件が成立したかを記録し、その後の結果を同じルールで測ります。
つまり、未来を当てることより、条件に再現性があるかを検証する方向へ切り替えています。
なぜ「AI=予想」と思いやすい?
AIと株を組み合わせると、
「大量データから明日の株価を当てる」
「AIが勝ちそうな銘柄を選ぶ」
というイメージを持ちやすいです。
でも今のシステムがしているのは、もっと地味です。
あらかじめ決めた条件を、同じ手順で何度も確認します。
身近なたとえ
天気を予想するAIではなく、工場の検品装置に近いです。
「この4つの条件をすべて満たしているか」
を順番に確認し、そろったらシグナルとして記録します。
条件を満たしたからといって、その後必ず上がるとは判断しません。
現在の4条件
現在は、
- 現在足を含めない直前3本の安値が切り上がる
- 現在足の高値が直前3本の高値を上抜く
- 現在足の終値が、このシステムで計算する当日累積VWAP相当値より上
- 現在足の出来高が直前5本平均の1.5倍以上
を確認します。
4条件がすべて成立するとシグナルとして記録し、その次の5分足始値から結果を追います。
ではAIは何をしている?
AIは売買の未来を当てる役ではなく、システムを作り、壊れ方を見つけ、記録を整理する側で使っています。
たとえば開発中には、
- 09:00の足がないのに09:05を読み替えない
- Realtimeで使えないデータをRealtime成功と扱わない
- 同じ5分足でTPとSLに両方触れたとき、順序を推測しない
といった問題を監査してきました。
重要なのは、AIが出した答えをそのまま正しいとするのではなく、一次データや固定ルールと照合することです。なお、現在のRealtime Paper TradeはFROZENで、Live Tradingや自動発注は行っていません。この記事で扱うDaily Replayは市場終了後の過去データを使う検証で、リアルタイム取引や実売買ではありません。
実際の結果も「AIが外した」とは言わない
Daily Replay初日は、
- 3シグナル
- 1勝2敗
- 平均損益 -0.4652%
でした。
この結果を見て「AIの予想が外れた」と表現するのは正確ではありません。
AIが未来価格を3回予想したのではなく、固定した4条件が3回成立し、その後の検証結果が1勝2敗だったからです。
AIを使っても勝てる証明にはならない
AIがコードを書いたり監査したりしても、戦略の有効性が自動的に証明されるわけではありません。
コードが正しくても、売買条件そのものが弱い可能性があります。
逆に、成績が良くても、データや検証方法に問題があれば信用できません。
だから現在は、
- 実装が正しいか
- データが完全か
- 検証ルールを守っているか
- 戦略結果はどうか
を分けて確認しています。
初心者が「AI株システム」を見るときの4項目
- AIは未来を予測しているのか、ルール実装を支援しているのか
- 売買条件を誰が決めたのか
- シグナルは予想なのか、条件成立なのか
- 結果はバックテスト、Replay、Paper、実売買のどれか
この4つを確認すると、「AIだから勝てる」という誤解を避けやすくなります。
まとめ
今のAI株システムは未来予測器ではありません。
人が採用した固定ルールをコードで再現し、AIを開発・テスト・監査・記録に活用する検証システムです。
この記事を読んだあとにできるようになってほしいのは、「AI」という言葉を見たら、何をAIに任せ、何を固定ルールで処理しているのかを分けて確認することです。
次に読む記事
次は、「シグナル」がAIの予想ではなく条件成立である理由を確認してください。
実際に固定ルールを測っている20営業日実測ログも確認できます。
※この記事は個人的なAI株システム開発・検証記録です。特定銘柄の推奨、投資助言、利益保証を目的としません。