同じ5分足で利確と損切りの両方に触れたら、どちらを先にしたことにする?

「1本の5分足の中で、利確にも損切りにも届いている。これは勝ち?それとも負け?」

5分足を使ったバックテストで、初心者の私が最初に迷ったのがこのケースでした。

30秒で結論

5分足の高値が利確水準へ届き、同じ足の安値が損切り水準にも届いた場合、始値・高値・安値・終値の4つの価格(OHLC)だけでは、どちらが先だったか分かりません。

現在のシステムでは、このケースを順序不明(システム上は ambiguous と記録)として扱い、都合よく勝ちにも負けにも決めません。

なぜ5分足だけでは判断できない?

5分足に入っているのは、始値・高値・安値・終値です。

たとえば5分間で、

  • 始値 1,000円
  • 高値 1,015円
  • 安値 990円
  • 終値 1,005円

だったとします。

高値と安値は分かります。でも、1,015円へ上がってから990円へ下がったのか、990円へ下がってから1,015円へ上がったのかは、始値・高値・安値・終値の4つの価格だけでは分かりません。

身近なたとえ

「家を出た」と「家に戻った」こと、そして「コンビニへ行った」「公園へ行った」という4つの事実だけが記録に残っているとします。このとき、コンビニと公園のどちらへ先に行ったのかは分かりません。

順番の情報がないのに、後から都合のよい順番を作ることはできません。

このAI株システムではどう扱う?

現在の検証では、利益が+1.0%になったら利確(TP)、-0.5%になったら損切り(SL)する固定設定で、仮想エントリー後の値動きを確認します。

※この数値は当実験モデル上の固定条件であり、一般的な推奨値や最適設定ではありません。

同じ5分足で両方へ触れた場合は、順序不明(ambiguous)として記録し、勝率や平均損益などの成績データへ勝ち・負けとして混入させないルールにしています。

「利確が先だったことにする」と成績を良く見せる可能性があります。逆に「必ず損切りが先」と決めても、実際の値動きを確認したわけではありません。

分からないものは、分からないまま残す。これが現在のルールです。

実際にこの処理を入れる理由

バックテストでは、細かい前提を1つ決めるだけで成績が変わることがあります。

だから「分からない順序」を勝敗へ無理に入れず、データの限界として分離しておく方が、後から結果を検証しやすくなります。

5分足の基本はこちら

初心者がここで覚えておきたいこと

OHLCは、その時間帯の4つの価格を教えてくれます。

でも、5分間の中で価格がどの順番に動いたかまでは教えてくれません。

その限界を無視して結果を作らないことが、バックテストでは重要です。

まとめ

同じ5分足で利確と損切りの両方へ触れていても、OHLCだけでは先後関係は分かりません。

現在のシステムでは、推測で勝敗を作らず、順序不明(ambiguous)として扱います。

次に読む記事

まず「利確と損切りとは?」で、現在の利確・損切りの設定を確認してください。

利確と損切りとは?AI株システムの検証ではどう扱っている?

※この記事は固定条件によるAI株システムの検証記録です。実売買の結果ではなく、特定銘柄の推奨、投資助言、利益保証を目的としていません。

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