売買コストとスリッページとは?バックテストを現実に近づける基本
バックテストでは、売買した価格だけで損益を計算すると、現実より良く見えることがあります。実際の取引には手数料や、想定価格と約定価格のズレがあるためです。
まず押さえたいポイント
- 手数料は取引にかかる明示的なコストです。
- スリッページは想定価格と実際の約定価格のズレです。
- 取引回数が多い戦略ほど、小さなコストでも積み重なります。
初心者はこの順番で確認する
- まずコストなしの結果を確認します。
- 次に一定の手数料・スリッページ仮定を入れます。
- コストを少し変えても成績が崩れないか確認します。
よくある勘違い
都合のよい小さなコストだけを使うと、現実性を高めたつもりでも結果を楽観的に見せてしまいます。仮定として明示することが大切です。
この実験室ではどうしている?
実験室では、売買コスト込みでの反証を行い、仮定した数値は実績値と混同しないように記録します。
実際の検証ではコスト条件を先に固定した
日経225構成銘柄225社・50戦略の検証では、売買コストを後から都合よく選ばないよう、標準・悪化・厳しい条件の3段階(内部名 BASE / ADVERSE / SEVERE)を事前に固定して確認しました。
そのうえで581,725本の5分足、763,181回の売買を検証しましたが、今回の合格基準では50戦略すべて不合格でした。「コストなしなら良く見える」戦略をそのまま採用せず、コスト条件を悪化させても残るかを反証側から見るためです。
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