チャートを見て株を買う方法は何という?テクニカル分析とファンダメンタル分析の違い
株を始めると、最初から知らない言葉がいくつも出てきます。
- 決算:会社の成績表のようなもの
- 会社の利益:売上から費用などを引いて残ったもうけ
- チャート:株価の動きをグラフで表したもの
- 移動平均線:一定期間の平均株価をつないだ線
- 出来高:どれくらい売買が成立したかを表す数字
このうち、「会社を見るための情報」と「株価の動きを見るための情報」に分けると整理しやすくなります。
私もAI株システムを作りながら株を勉強していて、最初は「チャートを見て株を買う方法って、そもそも何というの?」というところから分かりませんでした。
30秒で結論
チャートや値動きを見て売買のタイミングを考える方法は「テクニカル分析」と呼ばれます。
一方、会社の業績や財務、決算などから会社そのものを見る方法が「ファンダメンタル分析」です。
現在この実験室で検証しているAI株システムは、主にテクニカル分析を数値化した固定ルールを使っています。ただし、AIが未来の株価を予言しているわけではありません。
図1|ファンダメンタル分析とテクニカル分析の違い
| 見るもの | ファンダメンタル分析 | テクニカル分析 |
|---|---|---|
| 主に見る対象 | 会社の業績・財務・決算 | 株価・出来高・チャート |
| 代表例 | 売上・利益・財務・配当 | ローソク足・高値安値・移動平均線・VWAP |
| この実験室 | 現在の20営業日検証では条件に入れていない | 固定ルールとして検証中 |
ファンダメンタル分析とは?
ファンダメンタル分析は、簡単にいえば「この会社そのものはどうなのか?」を見る方法です。
たとえば、売上、利益、財務状態、決算、配当、今後の成長性などを材料にします。
少し慣れてくると、「利益に対して今の株価は高いのか安いのか」を見る目安(PER)や、「会社が持つ純資産に対して株価はどのくらいの水準か」を見る目安(PBR)も使われます。最初は名前を覚えるより、「会社の中身を見るための数字」と理解しておけば十分です。
株価の線だけを見るのではなく、その会社が何をしていて、どれくらい利益を出しているのかを考えます。
テクニカル分析とは?
テクニカル分析は、株価や出来高など、市場で実際に起きた値動きを分析する方法です。
たとえば、ローソク足(一定時間の値動きを1本で表したもの)、高値・安値、移動平均線(一定期間の平均株価をつないだ線)、出来高(売買が成立した数量)、VWAP(出来高を考慮した平均価格の目安)などを見ます。
「会社の利益はいくらか」ではなく、「今、どんな値動きが起きているか」を見るイメージです。
チャートを見て買う=テクニカル分析、と覚えておけば最初は十分です。
テクニカル分析なら未来が分かる?
いいえ。チャートを見れば将来が分かるわけではありません。
決算、ニュース、業界環境など、チャートだけでは分からない材料もあります。過去にうまくいった形が、将来も同じように続く保証もありません。
そのため、この実験室ではテクニカル分析を「当てる方法」として扱わず、同じ条件を固定して記録し、本当に成績が出るのかを検証しています。
このAI株システムはどちら?
現在の20営業日検証で使っているAI株システムは、テクニカル分析寄りの固定条件を採用しています。
現在確認している主な条件は次の4つです。
- 現在の5分足を除く直前3本で、安値が順番に高くなっている(安値の切り上がり)
- 現在の5分足の高値が、直前3本の高値を上回る(高値の上抜け)
- 現在の5分足の終値(5分間の最後の価格)が、このシステムで計算するVWAP相当値より上
- 現在の5分足の出来高が、直前5本の平均の1.5倍以上
大きく言えば、上がっている流れについていく考え方(順張り)と、直前の高値を上回る場面を見る考え方(高値ブレイクアウト)に、VWAP相当値と出来高の確認を加えています。
4つの条件がそろったときに、「株価が上がる」と予測するのではなく、「買い候補の条件がそろった」という合図(シグナル)として記録します。
会社の決算や利益をAIが読んで「この会社は上がる」と判断しているわけではありません。
VWAPとVWAP相当値は同じ?
この記事では区別して書きます。
一般にVWAPは、価格と出来高を使って平均的な取引価格を見るための指標です。一方、当サイトのAI株システムでは5分足データから算定した独自のVWAP相当値を使っています。
そのため、記事中で現行システムの条件を説明するときは「VWAP相当値」と表記します。
テクニカルだけでいいの?
ここは、まだこの実験室では答えを出していません。
現在はまず、今のテクニカル条件だけでどんな結果になるのかを固定条件で検証しています。途中でファンダメンタル条件まで追加すると、何が結果に影響したのか分かりにくくなるためです。
将来的に別実験として比較することはできますが、現在進めている20営業日の検証途中では条件を変えません。
まとめ
チャートや値動きを見る方法は「テクニカル分析」です。
会社の業績や財務を見る方法は「ファンダメンタル分析」です。
現在このサイトで検証しているAI株システムは、5分足・高値安値・VWAP相当値・出来高などを使ったテクニカル分析寄りのシステムです。ただし、AIが未来を予測しているのではなく、決めた条件がそろった場面を記録して検証しています。
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※この記事は株式投資の仕組みを学ぶための記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。