実験日誌 #1|AI株システム Ver.1、最初の壁は「Excelがない」だった
記録日:2026年7月29日
今ではGitHub、監査、バックテスト、Paper Tradeと、ずいぶん大げさな言葉が並ぶようになったAI株システム。
でも、最初からそんな形だったわけではありません。
Ver.1を作り始めた日の最初の壁は、株の難しい理論でもAIの性能でもなく、もっと普通のことでした。
Excelがありませんでした。
まずPythonが入っていなかった
AIに作ってもらったVer.1のファイルをWindowsのPCに展開しました。
フォルダの中にはREADME、requirements.txt、プログラム本体、設定ファイル、データ保存先、テスト、それに楽天証券のRSSを使うためのExcelテンプレートまで入っていました。
見た目だけなら、もう何かすごいものが完成しているように見えます。
ところが最初に python --version を確認すると、返ってきたのはほぼ「Python」という表示だけ。
そもそもPythonがちゃんと入っていませんでした。
そこからPython 3.14.6を入れて、必要な環境を作り、テストを実行しました。
最初のテスト結果は、
1 passed in 7.41s
でした。
たった1件ですが、当時は「とりあえず動いた」と思えるだけで結構うれしかったのを覚えています。
Ver.1はExcelを使う前提だった
Ver.1で考えていた構成は、楽天証券のMARKET SPEED II RSSから株価データを受け取り、そのデータをPython側で処理する形でした。
その途中にExcelが入ります。
MARKET SPEED II
↓
Excel
↓
Python
↓
条件判定・記録
というイメージです。
AIが作ったファイルの中にも、楽天RSS用のExcelテンプレートが用意されていました。
ところが、自分のPCにはExcelがありませんでした。
「WPS Spreadsheetじゃあかんの?」
そんなところから確認することになりました。
株システムを作ろうとしているのに、最初に調べていたのは売買ルールではなく、表計算ソフトの代用品です。
今振り返ると、この時点でもうこの実験らしかったと思います。
AIは一気に仕組みを作ってくれる。でも、実際に動かす人間のPCに必要なものがなければ止まります。
Excelがなくても、まず株価データを取ってみた
その日はExcel経由の本命ルートをいったん横に置いて、別の方法で5分足の株価データを取れるか試しました。
対象は7203.T、トヨタ自動車です。
結果、Excelを使わなくても5分足のサンプルデータを取得できました。
画面には2026年7月29日の15:00、15:05、15:10、15:15、15:20と、5分ごとのデータが並びました。
「お、取れた。」
今見るとただのデータ取得ですが、この時はかなり大きな一歩に見えました。
Excelがないから全部終了、ではなく、今できるところだけ先に確認する。
この後の開発でも、このやり方を何度も繰り返すことになります。
この頃は、完成までの距離が全然分かっていなかった
この時点では、正直かなり単純に考えていました。
株価データが取れる。
条件をプログラムにできる。
テストが通る。
だったら、あとはAIに直してもらいながら進めれば、そのうち完成するんじゃないか。
そんな感覚でした。
まだ、未来のデータを混ぜてはいけないことも、5分足の確定時刻を厳密に扱う必要があることも、データ欠損で検証結果が変わることも、AIの監査結果そのものを信用してはいけないことも、ほとんど意識していませんでした。
最初のVer.1は、「AIに株システムを作らせたらどうなるんだろう」という実験の、本当に入口でした。
今振り返ると、最初の失敗がいちばん分かりやすい
今のシステムは、当時よりかなり複雑になりました。
でも、個人的にはこの最初の頃の方が日記として面白いです。
AIが立派なフォルダ一式を作る。
↓
PCで開く。
↓
Pythonがない。
↓
入れる。
↓
今度はExcelがない。
↓
「WPSじゃだめ?」となる。
↓
とりあえず別ルートでトヨタの5分足を取る。
最初から華麗なAI開発だったわけではありません。
むしろ、こういう小さい詰まりを一つずつ潰していった結果、今の形まで来ました。
この「実験日誌」では、検索向けの記事では省いてしまうような、当時の細かい出来事も時系列で残していきます。
次は、Ver.1から少しずつ形が変わり、AIへスクリーンショットを送りながら修正を続けるようになった頃を振り返ります。
ちなみに、この記事を書いている2026年8月26日時点でも、私はまだExcelを買っていません。
あれだけ最初に詰まったのにです。笑
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※本記事はAIを使った株システム開発の実験記録です。特定銘柄の推奨や投資助言、利益の保証を目的としたものではありません。